彼岸


938:Ib「ある絵画の末路」1/2:2013/07/08(月) 16:00:46.67 ID:V73CYaiF0
既出だったらごめんね
「Ib」っていうフリーゲームの、バージョンアップで
追加された新ED「ある絵画の末路」の話。

この作品唯一の、誰一人として生還できないエンド。

作品が動いて襲い掛かってくる異形の美術館から脱出することが目的のホラゲなんだけど、
主人公が美術館で出会うメインキャラのひとりに、
メアリーっていう女の子がいる。金髪碧眼の美少女。


先にネタバレしちゃうとメアリーの正体は絵画に描かれた
実在しない少女(=美術館の作品)で、

現実世界に出て行って、人間として暮らしたいという願望を持っている。
美術品が現実世界に出て行くためには、
現実世界の人間をひとり選んでその人と入れ替わる必要があり、

主人公をフォローしてくれる男性は、
この入れ替わり対象に選ばれたために美術館に引きこまれたらしい。

(ちなみに主人公(9歳の女の子)が引きこまれたのは、
メアリーの初めての友達として目をつけられたから


後半の方で、害意のある美術品だらけの大部屋に
閉じ込められた男性が精神崩壊しかけるイベントが有って、

普通に進めてると、主人公がビンタ2発かまして正気に戻してくれるんだけど
主人公(と男性)を精神的に疲弊させるような選択肢を選んできてると、ビンタがなくなって、
主人公が男性の傍に座り込んだまま動こうとしなくなってしまう。



939:Ib「ある絵画の末路」2/2:2013/07/08(月) 16:01:25.97 ID:V73CYaiF0
メアリーはここまで二人についてきてる(この時点でプレイヤーには正体判明してる)けど、
主人公が動かなくなったことに業を煮やして、
「(主人公)なんて知らない!私一人でだって外に行くんだもん!」

つって一人で飛び出して行ってしまう。

その後は正規ルートで主人公が通るのと同じ道(に見えるけどよく見るとちょっと違う)を通って、
「現実世界の」美術館まで出てこれるんだけど、
人っ子一人いないし入り口は開かないし、ついでにBGMもなくて無音。

更に館内がどんどん暗くなっていき、作品解説のプレートの文章が、
メアリーを突き放すようなものに改変されたりしていく。

(「ずっとひとりでさまようんだね」とか「わるいこわるいこ きみのことだ」とか

最終的にメアリーは完全に視界の閉ざされた美術館で、
出ることも戻ることもできなくなってそのままエンド。

ちなみに最後のセリフは「お父さん…!」(自分を書いた画家のことを終始そう呼んでる
何が悲しいって、このエンドだとメアリーだけじゃなく主人公たちも死亡確定ってところが…
(帰るための道は一回きりしか使えない上に完全な一方通行、美術館には食べ物がないので衰弱からの餓死確定

あと、メアリーは一応敵っちゃ敵なんだけど、
彼女なりの事情とか色々あって、実際プレイするとかなり愛着が湧く。

ので余計にホント誰得だよこのエンド…と呆然としたよ

長くなってすまん




21:アイザック・アシモフ 「死せる過去」 1/4:2013/07/11(木) 16:55:45.22 ID:CCE24KTh0
アイザック・アシモフ 「死せる過去」


過去の時代と地域に焦点をあてて、映像と音声を
視聴することができるタイムビューワ ・ クロノスコピイ。
政府のみが所有し、民間使用は申請が必要で厳しく管理されている。

古代カルタゴの研究に心血を注ぐ考古学者が、
クロノスコピイの使用申請を管理局にすげなく却下され、
頭の固い役人のものわかりの悪さに激怒する。

月に1,2回、認可された研究が広報されているが、
古代カルタゴに比べると取るに足らないくだらない研究ばかり。
なんでこんなものが認められて、私の研究は却下されるのか?
歴史研究の価値がわからないバカ役人どもが!

その頃、考古学者は大学内のパーティで、
幼くして火事で死んだ娘と同年代の若い物理学者と知り合い、
彼に自家製のポータブル・クロノスコピイを作らせようと思いつく。

クロノスコピイの基礎研究であるニュートリニクスは
政府によって研究が厳しく管理されている。
若い物理学者の専攻は人工重力光学で、未認可の研究に
手を出すと、非合法研究とみなされキャリアを失ってしまう。
しかも、クロノスコピイの大きさは5階建てのビルほどもあり、
その製造は莫大な資本と人手と時間を要すると言うではないか!

最初は渋っていた物理学者だったが、若者らしい知的好奇心と、
科学研究を徹底管理する政府への反抗心から
考古学者の頼みを受け入れることにした。



22:アイザック・アシモフ 「死せる過去」 2/4:2013/07/11(木) 16:56:54.16 ID:CCE24KTh0
物理学者は伯父のサイエンス・ライターの協力を仰ぐ。
彼は海千山千の曲者で、いろんなコネを持っており、
ニュートリニクスの論文や材料の入手を手伝ってくれたおかげで、
ついに低出力のクロノスコピイが完成する。
それは人工重力光学を応用すれば、個人で入手可能な
材料でも簡単に作れてしまう画期的な発明であった。

しかしここで問題が生じる。
クロノスコピイが遡れる過去は100年ちょっとが限界だったのだ。
それは不確定性原理によるニュートリノ捕捉の限界であり、
クロノスコピイの大きさやパワーの問題では無かった。
古代カルタゴの研究に活用することが出来ないのか!
しかし、政府が広報している、クロノスコピイを使用した
古代研究の数々は、一体何なのか?あれは政府のでっち上げなのか?

自由な科学研究の重要性を悟った物理学者は、
後進の研究環境のためにと自家製クロノスコピイの資料を
公表しようとするが、何故か考古学者は激しく反対する。

実は幼い娘の焼死は考古学者の煙草の不始末が原因であり、
娘を今も思慕する妻が、クロノスコピイでその秘密を知ることを恐れたのだ。

主張相容れず物別れする考古学者と物理学者。
身の危険を感じた物理学者は、クロノスコピイの資料一切を、
自分に何かあったら公開してほしいと伯父に依頼する。

数日後、研究室に考古学者を伴った管理局の役人が踏み込んでくる。



23:アイザック・アシモフ 「死せる過去」 3/4:2013/07/11(木) 16:57:58.20 ID:CCE24KTh0
キャリアの喪失を覚悟した物理学者。
「大学を追放するならどうぞ。僕は公表をあきらめませんよ。」
「それなら、君を逮捕しなければならない」 と告げる役人。
「法廷で全てぶちまけてやる。あなた方の管理体制など容易に解体できますよ」
「いや、君はここから刑務所に直行し、ただ止まるのみだ。裁判は無い」
「バカな、ただの脅しだ、今は20世紀じゃないんだ!」

そこへ警備員の制止を振り切って入ってきた伯父のサイエンスライターも
加勢する。彼は、依頼内容から甥に身の危険が迫ったと察知していた。
「私にも甥にも身内や仲間がいる。ただ消すわけにはいかないぞ。
 今は20世紀じゃないんだ。脅しにはのらないぞ!」

「畜生、私はどうすればいいんだ!」 
それまで事務的に対応していた役人が、突然激高する。
「あんたら3人はなんにもわかっちゃおらんのだ!まあ話を聞きたまえ!」
余りの剣幕に驚いて口を閉じ、耳を傾ける一同。

「過去とはいつから始まるのか知っているのか?
 1年前か?5分前か?1秒前か?それは一瞬前から始まるのではないか?
 過去を見る事は、現在を見るのとほとんど変わらないのではないか?
 我々が古代研究の広報をでっち上げていたのは、人々の関心を
 その事実から遠ざけるためだった。過去とは大昔の事である、と思わせたのだ。

 しかし、自家製クロノスコピイが簡単に作れると、世間に知れ渡ったらどうなる?
 人々は自分の若いころや死んだ両親を眺めて懐かしむだろうが、
  そんなのは長続きしない。家庭の主婦は、死んだ母親をじきに忘れて、
  家に引きこもっている近所の人や、会社の亭主を眺めて楽しむようになるだろう」



24:アイザック・アシモフ 「死せる過去」 4/4:2013/07/11(木) 16:59:04.97 ID:CCE24KTh0
「ビジネスマンはライバルの、雇い主は使用人の一挙一動を眺め、
 映画やテレビのスターは四六時中誰かにのぞかれることになる。

 プライバシーというものが無くなってしまうのだぞ!
 誰もが覗き魔に覗かれ、絶対に逃れることは出来ない。
 赤外線も感知するクロノスコピイからは、暗闇の中でも隠れることはできない。

 法律で製造禁止?ヘロインを1000年たっても根絶できない人間社会から、
 覗き趣味と好色を満足させてくれる夢の機械をどうやって取り上げる?」

余りの事実に、泣きながら公表しないと約束する物理学者。
何はともあれ、人類社会の危機はすんでのところで回避された。

「いや、間に合わなかった」 とサイエンスライター。
彼は、自分が泥をかぶって甥のキャリアを救うべく、
資料一切を半ダースほどの出版社に送りつけた後だった。
既に1日以上たっている。噂が広まるのに十分な時間だ。
もはや完全回収は不可能だろう。それを聞いてその場で凍りつく一同。

「そんな目で私を見るな!俺にわかるわけないじゃないか!」
「ああ、誰にもわからなかった。あんたは政府の役人は専制的で邪悪で、
 コチコチの石頭としか思わなかった。我々が全力を尽くして
 人類を守っているなんて、夢にも思わなかったんだ!」

暗黒の未来社会の到来を予感させて、物語は終わる。



28:本当にあった怖い名無し:2013/07/11(木) 18:01:59.46 ID:qL/YGf1N0
>>24
漫画ナポレオンでロベスピエールが、
「道徳に生きる人間は社会からの監視を恐れない、
他人の目を恐れるということは自ら自己の罪を認めているのだ」
みたいなこと言ってたの思い出したわ・・・



27:本当にあった怖い名無し:2013/07/11(木) 17:42:13.98 ID:7AaUQtUA0
あれ、自分の記憶ではサイエンス・ライターの告白の後
管理局の役人が
「もう君たちを逮捕する必要はなくなってしまった。
君たちはこの世界を全人類にとって地獄に変えてしまったんだ」
と告げて去っていって終わり、だった気がするけど、あえてはぶいたのか自分の記憶違いか



29:本当にあった怖い名無し:2013/07/11(木) 18:03:53.53 ID:CCE24KTh0
>>27
それで合ってますが、長くなりすぎるので省略しました。



63:レポゼッション・メン1/2:2013/07/14(日) 06:38:49.42 ID:BeXQ6plN0
映画「レポゼッション・メン」

社会に山積した問題が一向に解決せず、政府が無力化した世界
人工臓器を扱う巨大企業ユニオン社は高価な臓器を顧客に売りつけては、
支払いの滞った客から臓器の回収(殺害)を繰り返して莫大な利益をあげていた
人工臓器の種類は多種多様で、脳や心臓から感覚器官まで揃っている

その機能も通常の肉体と同程度の機能を維持するものから、
生身では実現できない状況を作り出すものまで様々

主人公は軍隊時代の相棒とコンビを組み、
このユニオン社のレポゼッション・メン(回収人)として働いている


仕事は順調そのもので、上司から高い評価を受けている
二人は流れ作業のように客から臓器を回収していた

しかし、ある日主人公は仕事中の事故で負傷し、
よりにもよって人工心臓が必要な体になってしまう


心臓の値段はもちろん高額
いつもにも増して仕事をこなさなければ支払いがおっつかない
だが、主人公は自分が人工臓器の使用者側になったことで
仕事に集中できなくなってしまった

相棒は主人公がなんとか仕事を続けられるよう助けるが、
それでもうまくいかず、遂に仕事を投げ出してしまう




64:レポゼッション・メン2/2:2013/07/14(日) 07:00:22.99 ID:BeXQ6plN0
迫る支払期限を前にして無気力状態の主人公だが、
そこで大量の人工臓器を使う女に出会う

女は本来必要でない臓器まで使用している、
ドラッグに溺れた自暴自棄でボロボロの三流歌手

もちろん彼女も臓器の支払いに追われており、
このままでは主人公と同じく回収人を待つ身である


似たりよったりの状況で主人公と女は良い仲になるが、ユニオン社の回収部隊が二人を襲う
腐っても元凄腕の回収人、主人公は回収部隊の追跡をかわし、
二人の前に回収人として立ち塞がった相棒の手から逃れることにも成功する
追手を逃れた主人公たちの目指す先はユニオン社本社ビル
そこには人工臓器の管理用データベースがあり、
これを操作してしまえば二人は自由の身になることができるのだ




65:レポゼッション・メン オチ:2013/07/14(日) 07:01:29.01 ID:BeXQ6plN0
無謀だが唯一の方法を選んだ二人は出会う相手を片っ端からなぎ倒して
データベースにたどり着き、そこで主人公の上司と遭遇

当然ながら上司はデータベースの改竄など許しはしないが、
途中で別れた相棒が現れて上司を殺害、彼も二人と行動を共にする

データを書き換えた三人は新生活を始めるべく南の島へ高飛びし、そこでバカンスを楽しむ
主人公は仲間たちとリゾートを満喫しつつ、自分の体験を綴った本
「レポゼッション・メン」を世に送り出すアイデアを披露したのだった





しかしこれは夢の話
途中で相棒との戦いに敗れた主人公は脳に重大な障害を負い、
女は回収部隊によって運ばれていった

もう二度と目覚めることのない主人公がせめて夢の中では
幸せな生活を送れるよう、相棒は主人公に人工脳を装備させ、

自分はこれからも主人公を生かすため回収人として戦い続けることを決意するのだった



84:本当にあった怖い名無し:2013/07/15(月) 02:39:01.77 ID:g1KOFqWT0
数年前だけど、近所のアパートで一人暮らしの女の子が亡くなった。

その子はアルバイトをして生計を立てていたんだけど、無断欠勤が3日続いて、
バイトの上司とアパートの大家が部屋の鍵を開けると室内で亡くなっていたそうだ。
警察なんかもきて大騒ぎになったが、死因は「病死」だった。
すごい痛みがずっとあったはずの病気で、最初に痛みを感じた時点で
病院に行ってれば治療して普通の生活が送れたはずなのに、行ってなかった。
バイト先でも痛がってる様子は見せていなかったから気づかなかったんだって。

あとで分かった話。
彼女は子供の頃、健康保険に入ってなかったそうだ。
親がそういうのを払わない人で、小学校のときは給食費も滞納してたそうだ。
ブランドものの服とカバンもって、外車乗ってるような親だったけどね。
で、子が熱を出したり転んでケガをしても
「病院に行ったらお金がかかるから我慢しなさい」って我慢させていた。
さらに痛がっている様子が親に見つかると怒られるからと、痛くないフリも得意になっていった。

だからその子にとっては「痛い=病院=お金がかかる)=我慢して当然」。
ちゃんと勤務先で保険に入っていたんだけど、痛いときに病院に行く
という発想がなくて、ずっと我慢した挙げ句、亡くなってしまった。

親はお通夜の席で
「この子の生命保険、『家を出たい』って行ったときに解約しちゃったのよ。
その金で部屋を借りさせたのに、こんなことになったら余計にお金かかるじゃない」
と弔問客(同級生とか)の前で言って、親戚にしばかれていた。

詳しいのは実はその子が姪の同級生だったから。(焼香に行って、しばかれるとこも目撃)
今もその子の親は普通に暮らしているそうだ。当然ご近所はドン引きしているが。
たぶん頭の回路が普通ではないんだろうな…



88:警視庁捜査一課9係 1:2013/07/15(月) 10:02:26.23 ID:kawmhslk0
テレ朝系列でやってた刑事ドラマの中の一話。

カリスマシェフが殺された。捜査線上に数人の容疑者が浮かぶ。

一人は、とあるレストランの息子A。殺されたシェフは人気TV番組を持っており、
いろいろなレストランの自慢料理を格付けするというもの。かなり辛辣な評価を
付けるのが常であり、酷評されたAも強い抗議をしていた。しかもA父のレスト
ランはTVでけなされたことをきっかけに客足が落ち、30年来の店を閉めていた。

一人は、自らオーナーシェフを務めるレストランの副料理長。自分のレシピを
徹底的に守らせ、副料理長が作ったオリジナルの料理は味見もせずに捨てるなど
厳しい態度であたっていた。
 
一人は、別れた妻。離婚の理由はシェフの浮気ということになっていたが、実は
別れたかったのは妻の方で、夫にハニトラを仕掛けたのだった。シェフは最近に
なってそれを知り、「慰謝料だけでも取り戻したい」とぼやいていた。
妻は公務員と再婚しているが、金銭トラブルから事件に発展したのではないか?



89:警視庁捜査一課9係 2:2013/07/15(月) 10:03:12.09 ID:kawmhslk0
捜査が進むにつれ、意外な事実が浮かび上がってくる。

まず、Aは既にシェフを恨んではいなかった。むしろ感謝しているという。
実は番組放映後、A父子はシェフを店に招き、もう一度料理を試食してもらっていた。
固唾をのんで見守る父子の前で、シェフは「やはり美味しくない。」という。
気色ばむAにシェフは言う。「しかし、こんな味で30年やってこれたとも思えない。
最近になって味覚が変わったのでは? 体に不調はありませんか?」
…A父は精密検査を受け、味覚神経に影響する腫瘍が見つかった。早期発見だったので
仕事にも復帰できそうだ。シェフにはいくら感謝しても感謝しきれない。

副料理長に辛く当たっていたのは、いずれ独立させる心算だったからだ。オリジナルの
レシピはいつか自分の店の看板料理にするためにとっておけということだった。
傍から見ると理不尽なイビリに見えたが、本人たちには信頼関係があったのだ。

元妻がシェフと別れたかったのは、シェフが娘に甘く、食べたがるものをなんでも
与えてしまうからだった。娘は子役モデルとして芸能活動しており、妻はもっと上を
目指そうとしている。だが、まだ何分にも子供なので自己管理はまだできていない。
食べたいだけ食べていたら太ってしまう! …実は妻自身が元子役。成長期に太った
ために仕事が来なくなり(真偽は不明だが少なくとも本人はそう信じ込んでいる)挫折。
「なぜ私が食べすぎるのを止めてくれなかったのか!」と自身の親のことも恨んでいる。
…かなり偏執的な性格でそれはそれで問題ではあるが、それだけに娘の将来を棒に振る
ようなことは絶対しないだろう。

では、犯人は?



90:警視庁捜査一課9係 3:2013/07/15(月) 10:04:37.19 ID:kawmhslk0
真犯人は、元妻の再婚相手。
「真面目だけが取り柄の冴えない男」という自覚のあった彼は、妻を心から愛していたし、
連れ子のことも可愛がっていた。だが連れ子は継父に懐かなかった。幼い娘にとって
シェフは「おいしい物を好きなだけ食べさせてくれる優しいお父さん」。
継父がどれほど愛情を注いでも娘には届かない。
思い詰めた継父は衝動的にシェフを殺してしまったのだった。

「娘の父親は私だ!私だけだ!」と叫ぶ再婚相手に刑事は言う。
「…シェフも同じことを思っていたんですよ。」
A父子は腕のいい専門医がいるという理由で東京から離れた病院に入院していた。
シェフは多忙にもかかわらず、そこまで見舞いに足を運んだという。
そこで彼はA息子がA父の亡妻の連れ子だと知る。血のつながりがないにも関わらず 
屈託なく軽口を叩きあい、強いきずなで結ばれた「親子」。その姿を見てシェフは
自分の娘のことを思った。
シェフは、娘が新しい父に馴染まないのは自分のせいではないかと考えた。
娘が新しい家族と幸せに暮らすためには、自分が身を引くべきなのだ。
「シェフが殺される寸前まで書いていたメモは、あなた宛てです。(娘)ちゃんの好きな
料理のレシピだったんですよ…。」


最初、傲慢でイヤなヤツなのかと思われたシェフがいい人過ぎてむちゃくちゃ後味悪かった。
(まあ、ハニトラに引っ掛かっちゃった時点でダメだとは思うけど)



105:1:2013/07/16(火) 00:51:50.62 ID:eYnp6ep10
映画「危険な遊び」

母親を病気で亡くした12歳のマークは、
父親が仕事で家を留守にするため、叔父夫妻の元に預けられる。

夫妻にはヘンリー、コニー、リチャードの3人の子供がいたが、
リチャードは赤ん坊の時に浴槽で水死しており、

叔母は今もずっと自責の念に駆られていた。

ヘンリーはマークと同い年で、仲良くなったが、
マークはヘンリーの「危険な遊び」に付き合わされるようになる。

改造したアーチェリーで犬を射殺したり、
等身大の人形を陸橋から道路に投げ落として交通事故を起こしたり、と。

マークは叔父にそのことを告げようとするが、
ヘンリーは「自分は良い子だから誰も信じないぞ」と脅されて断念。

母を亡くしてからかかっているセラピストの先生にも、
頭がおかしくなったと思われることを恐れて相談できない。


「危険な遊び」はコニーにも向き、湖のスケート場でヘンリーは
コニーを氷の薄い所に誘導して湖に転落させ、溺死させかける。

マークは叔母にそのことを言うが信じてもらえない。
次に父親に電話でそのことを話すと、セラピストの先生に

相談しろと言われ、先生の所へ向かうがヘンリーに先回りされており、
先生は「マークがおかしい」と言うヘンリーにまるめこまれていた。




106:2:2013/07/16(火) 00:52:32.12 ID:eYnp6ep10
マークは自分の言うことを信じてくれる人がいなくなったことから混乱し、
ヘンリーが食べ物に毒を入れることを警戒して、

食べ物を流しに捨てるなどの行動に走り、
叔父・叔母はマークがおかしくなったのではないかと疑う。

その次の日、叔母がヘンリーの部屋に、
それまで見つからなかったリチャードのおもちゃがあるのを発見し、

ヘンリーを問い詰めるがはぐらかされる。
叔母はリチャードの事故へヘンリーが関与したのではないかと思い始める。


その後、マークはヘンリーが泣く練習をしているのを見る。
それは「母親の葬式で泣くため」だと言い

ヘンリーが自分の母を殺そうとしているということにマークが気付き、
それをやめさせるためにヘンリーの首に

ハサミを当てるが、そこを叔父に見られて誤解され、部屋に閉じ込められた。
 

そこへ叔母が帰ってきて、ヘンリーと共に森へ出かける。
マークは叔母を助けるためになんとか部屋から脱出する。

叔母は、リチャードを殺したかどうかをヘンリーに尋ねる。
ヘンリーは「殺したらどうなのか?」と答え、叔母は大きなショックを受ける。


次の瞬間、ヘンリーは崖へ向かって駆け出し、
叔母はヘンリーを追うが、崖の所でヘンリーは叔母を崖から突き落とす。

叔母は木の枝に引っかかるが、ヘンリーは追い打ちとして石を落そうとしていた。
そこへマークが駆け付け、ヘンリーと格闘し、
その最中に叔母はなんとか崖の上に這い上がる。




107:3:2013/07/16(火) 00:54:15.48 ID:eYnp6ep10
そしてマークとヘンリーは2人とも崖から落ちかけ、叔母が左右の手で2人を捕まえる。しかし、そのままでは2人を助けることはできない。
結果、助けられたのはマークで、ヘンリーは転落死した。
マークは後になっても思う。
「もしあの時に戻ってやり直せたら、おばさんはどっちを選ぶんだろう?でも、そんな事は聞けない。絶対聞いちゃいけないことだから…」

ついでに言うと、マーク役がイライジャ・ウッド、ヘンリー役がマコーレー・カルキンというのも・・・



109:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 02:47:25.68 ID:iJKSLtJU0
>>107
この映画面白かったよなぁ



108:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 01:15:59.62 ID:acjS6u3P0
マコーレー・カルキンが破滅的な人生を送ってるのは聞いたことあるけど
イライジャ・ウッドって何かあったの?



110:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 03:00:00.56 ID:kiUUKc2v0
イライジャ・ウッドも元天才人気子役(わが心のボルチモアとか好きだ)で
大人になってもロード・オブ・ザ・リングシリーズなどヒット、代表作に恵まれてる
その後の明暗が皮肉って事じゃないかな



111:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 06:50:26.82 ID:Ve4pu5nK0
でも崖から落ちたのを見てホッとしたよ
そこでのカタルシスがあるから後味としてはそこまで悪くなかったなぁ
これでイライジャの方が落ちてたらおそらくカルキンは速攻で母親を
突き落としていたんじゃないのか、と思うし



118:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 12:15:24.99 ID:mSFyIOIU0
ライトノベル『フルメタルパニック』の『燃えるワンマンフォース』というエピソード。
ヒロインの千鳥かなめは特殊な力を持っていて色んな国や組織から狙われる事となった。
そこでミスリルという特殊部隊から主人公である相良宗介が派遣され、
アーバレストというこれまた特殊な機能を持ったロボでヒロインを助ける。


しかし、あまりにもやられっぱなしの敵組織が本気を出してヒロイン拉致を強行。
ライバルの機体に主人公もボロボロにされ完全敗北。
彼女は絶対に取り戻すと決意して主人公は世界を回って情報を集めることに。



119:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 12:18:39.23 ID:mSFyIOIU0
途中ナムサクという町で敵組織の情報をつかみ、ロボ同士の賭け試合に出る主人公。
そこでナミという少女と会い、彼女やロボの整備員やフリージャーナリスト達と
かなりいい感じの中になる。(ナミも主人公に惚れ始める)


それこそ彼女(ヒロイン)のしていたリボンは何色だっけ?
ここで楽しく暮らした方がいいんじゃないのか?と思い始めるほどに。

しかし敵の組織が主人公の存在に気づき、どうにか主人公を殺そうとする。
組織の幹部がナミを人質に銃を突き付け、
『10数える内に出てこないとこの女を殺す』と主人公を脅す。
(主人公は拳銃一丁しかなく、相手は完全武装の部下が何十人もいたので隠れて機をうかがっていた。)




121:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 12:23:10.07 ID:mSFyIOIU0
カウントを始める幹部。焦る主人公。涙を出して怯えるナミ。
ナミにはお金を貯めて貧乏な村に学校を建てようという夢があった。

カウント1になったら出よう。相手が多人数でもどうにかなるはずだ。
とカウント1で飛び出そうとした瞬間、幹部は『気が変わった』とカウント1秒前にナミを射殺。

主人公はどうして最低限の約束すら守らなかった?
俺は出ていくつもりだったのに。と怒りをあらわにする。

その後ギリギリのところで間に合わなかったが別勢力の組織が敵組織を一掃。



122:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 12:25:45.06 ID:mSFyIOIU0
フリーのジャーナリストは実はフランスの諜報員だった。彼はナミの亡骸を見て
『僕は君を責められない。僕も君も彼女達をだましていたからね。
それはいずれ相応の罰を受けることになるだろう』


彼もまたナミに惚れていたのである。彼女と親しかった整備員たちは泣きながら
ナミに抱き着き主人公を『何故助けなかった!』
『こんないい子を利用しただけだったのか!?』『人間のクズめ!!』と罵倒。

主人公はナミの死体を見てただ呆けるだけ。
彼は小さな頃からテロリストのような訓練ばかりさせられて
笑ったり泣いたりの人間的な感情がなかったから。




123:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 12:28:27.77 ID:mSFyIOIU0
結局最終巻で主人公はヒロインを助け出し、
キスをしてハッピーエンドなのだが、どうにもモヤモヤする。

あのヒロインとのハッピーエンドに
『実は俺は君を救うのに一人の少女を殺してしまった』なんて水差すのは論外なのだが

なんか主人公忘れてるっぽいし、というのも主人公は本気で助けるつもりだったが
結果的に最悪の形になってしまい罵倒されるわ泣きたいけど
泣き方わからんわで二重の意味で後味悪いと感じた。

それでもこのシリーズ大好きなんだけどね。



124:本当にあった怖い名無し:2013/07/16(火) 13:21:44.45 ID:usqBpbM40
>>123
それ以降もナミの名前は色んな形で出てくるし忘れちゃいないと思う



143:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 11:14:15.35 ID:X+UTN7dh0
うろ覚えだけど昔読んだY氏の隣人って漫画の話の一つ

主人公は大学進学を目指す浪人生。
とにかくすべてにおいて飽きやすく、ゲームも最後までクリアしたことがなく、
パズルも最後まで組み立てられない。

なので、よく遊びに来る友達からも呆れられていた。(主人公はアパートで一人暮らし)
そんな性格なので勉強も長続きせず、二回目の大学受験も失敗し二浪になってしまう。

新しい参考書を買って心機一転で頑張ろうとする彼の前に
「どうせ最初の内だけ」と言って現れたのが謎の子供。

驚く彼にこの子供が突然主人公の口にとても臭いスプレーを吹きかけると、
彼の口から小さい鬼が出てくる

この鬼を「飽鬼(あき)」と言い、この鬼が体内にいた事で
彼は性格が飽きやすくなっていたのだとこの子供は言う


しかし出すだけではその飽きっぽさは完全には治らず数年は後遺症で続くと言う
焦る彼に子供は「根鬼」という、飽鬼と同じように小さい鬼をプレゼントする。
この鬼が彼の面倒を見る事になった

根鬼の教育方針はとにかく勉強する事。

そのため、彼が参考書で勉強しているのを監視し、
根鬼がやめろと言うまで長時間勉強しなければならなかった

そんな教育方針に彼もうんざりし、「まだ受験は先です」と言って
一回彼に逆らってサボってさっさと寝てしまう。


その朝、彼が目覚めると足が大根の様になり、動けなくなってしまっていた。
根鬼が彼をサボれないようにしたのだ

そのせいでずっと勉強しなければならなくなった彼は大学受験までずっとその足で勉強を続けた
そして受験当日、彼は勉強のかいもあり、志望校へ合格した。
 

彼は訪れたその子供と根鬼に感謝し、子供は
「疲れたでしょ。ゆっくりお休みになってください」と言って根鬼と一緒に帰っていった

主人公は「ほんと…性も根も尽き果てたって感じ…」と寝てしまった。

その後、友達が「志望校受かったんだってなあ、黙ってるなんて水臭いぞ」
と彼の元を訪れると、突然叫び声をあげる

そこにいたのは、手足が根っこのようになり、干からびて死んでいた主人公の姿だった

特に明言はされてないけどこの子供達は主人公を助けたって事じゃなかったのかなと思った。



145:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 11:43:07.76 ID:mvobanz/0
実際に会った知り合いの話。フェイクありあり。

知り合いの夫婦の息子は大人しい性格もあり小学校でイジめられていた
息子が両親にそのことを相談すると、
両親は「絶対にやり返すな。そんな下らん事に力を使わずに勉強して見返してやれ」と答えた


それ以来息子はイジめられながらも必死に勉強し、
片田舎の農家出身ながら有名大学を卒業、首都で国家公務員のエリートコースに

しかしそこでも人付き合いが苦手な性格やコミュ力の欠如等で職場内で孤立、鬱になり退職し、
現在ではコンビニのバイトで食いつないでる状態


本人がいくら努力をしても対人能力なんてのは
子供の頃に友達と遊んで行くうちに形成されていくものだから

子供の頃にそこを潰されると人生ほぼ詰んでしまうんだなぁ…

息子の兄弟達は医者や教師になったりしてるので素材も悪くなかったはずだけに余計に後味が悪い



147:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 15:40:16.19 ID:/bVd5YmPP
職場でやってけないほどのコミュ障はある種の障害だから
教育云々じゃないと思うぞ
中高あたりで、わからないなりにも周囲と交流する
技術を学ぶ必要はあっただろうけど



155:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 19:14:29.96 ID:jU73nVAOP
H・G・ウェルズの「奇跡をおこす男」

射撃ゲーム場の店員を務める青年は、
ある日酒場での些細な会話がきっかけで奇跡を起こす力を手に入れた。

早速様々な事に試して楽しむ青年だったが、
ちょっとしたミスで奇跡の力で警官に怪我をさせてしまった。


青年は謝りながら警官に奇跡を起こす力の説明をするが、
警官はそれを信じずに青年を逮捕しようとする。

つい、カッとなった青年は警官を指差しながら「貴様なんか地獄に堕ちろ!」と叫ぶ。
その瞬間、目前から警官が消滅し、
自分がとんでもない事をしでかしてしまったとその場から逃げ去る青年。


しかし、罪の意識に苛まれた青年は教会の神父に全て懺悔する。
最初は笑い飛ばしていた神父も、いくつか奇跡の力を見せてやると信じるようになった。
そこで、神父は「奇跡の力で悪事を犯したのなら、その分奇跡の力で善行すればよい」と告げる。

それを聞いた青年は新譜と共に街に繰り出し、奇跡の力で善行を重ねていく。
夜も遅くなり、「まだまだ善行し足りない」と神父は言うが、
青年は翌日も仕事がある為、帰って眠りたかった。


そこで神父の「だったら時間を止めればいい、地球の自転が止まれば朝も夜も来ない」との言葉を聞いた青年は地球の自転を止める。
その瞬間、強い衝撃と共に空に舞い上がる青年と神父、そしてその他様々なもの。
地球の自転をいきなり止めた事で地上は大惨事になっており、
嵐や津波までもが襲いかかってくる。


青年は必死に止めようとするが、何故か奇跡の力は通じず、絶望する青年。
どうにもならなくなった青年は「全て元に戻してくれ!何もなかった事にしてくれ!」と叫ぶ。

気付くと、青年は奇跡の力に目覚めたきっかけのあの日の酒場に戻っていた。
しかし、青年は喜びも安心もしなかった。
全て元に戻り、青年の記憶もなかった事になったのだから。



156:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 19:26:21.64 ID:AKztyFRi0
平和になったならよかったじゃないか



157:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 19:43:29.81 ID:FLOj+GyA0
>>156
奇跡を行使する力はそのままなんだから無限ループの完成じゃないか。



161:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 20:32:46.57 ID:YJxl/vHe0
>>157
奇跡を行う直前の場面で終わっているからたぶん無限ループを示唆している
ただし、一番最初に語り手の青年の紹介がはいるので
青年がこの語り手と同じ世界の人間だとしたら無限ループだと問題が



158:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 19:52:38.71 ID:7lHq0OT50
神父が自転云々を冗談で言ったのか本気で言ったのかが気になる



159:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 20:15:09.63 ID:ZeacWGGI0
映画のスーパーマンは地球の自転を逆に回すことで時間をさかのぼれるんだぜw



160:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 20:21:28.11 ID:eQY064WU0
それキン肉マンで見たことあるw



164:本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 22:16:26.67 ID:6ZQp0FRI0
十数年前、たまたまYahooのリンク集の中から見つけた個人のウェブサイト。

管理人は、結婚間近だった彼女を交通事故で亡くしてしまった男性。
コンテンツには、彼女との思い出の写真、事故の経緯、日記などが含まれていた。

思い出の写真を見ると、管理人も彼女もとても真面目で優しそうな雰囲気だった。
一度、管理人に応援のメッセージを送って、丁寧な返信をもらったことがあり、
時々このサイトを覗くようになった。

事故の経緯によると、彼女はひき逃げに遭ったとのこと。
夜、彼女が人通りの少ない道を歩いているところに、犯人の車が突っ込んできた。
当然、犯人は人をひいたことに気付いたが、目撃者もおらず、その場から逃げた。
数時間後、「死んでいたらどうしよう」と怖くなった犯人は現場に戻ったが、
大怪我をして何時間も放置されたため、手遅れになっていた。
すぐに救急車を呼んでいたら、助かったかもしれないのに……

日記は、割と頻繁に更新されていた。
彼女への想い、犯人への恨み、体調と通院の記録
(管理人は睡眠も食事もほとんど取れない状態が続いていた)、
そして、裁判の記録も綴られていた。

最愛の彼女の命を奪った、殺したいほど憎い相手。
心も体もボロボロになった管理人は、
犯人に重い刑が下ることを心の支えにして生きているように思えた。
しかし、1年以上に渡る裁判の結果言い渡されたのは、執行猶予2年懲役1年。
管理人にとっては、あまりにも軽すぎる刑だった。


それ以来、日記の更新は途絶え、いつの間にかそのサイトは消えていた。
あの管理人さんが、彼なりに過去を乗り越えて、
今幸せに過ごしているといいなぁと時々思い出す。




169:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 00:27:01.20 ID:ck9t4ZhE0
ある意味後味の悪い事

電車で通勤しているんだが、変な具合に交通の便が悪く、
電車に乗りそびれると到着が30分遅れてしまう

その日は朝早くに出勤しなければならなかった

駅まで10分程かかる道のりの中ほどで、片足に違和感を覚えた
靴の中に何か柔らかい物が入っているらしい事はわかった
走ってる間にインソールがずれたか、
あるいは家を出る際に靴の中にゴミが入ったかと思って、

ちょっと立ち止まった際に靴を脱いでひっくり返してみた

中から平たくつぶれたゴキが飛び出してきた



170:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 00:33:42.72 ID:KqCBUkLk0
>>169
靴の中がなんか濡れてると思って中を見たら
ぺちゃんこになったカマドウマが居た事ならある
おかげで今の時期、靴を履くときは中を確認している



171:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 00:52:09.99 ID:IfzhacQf0
>>169
これ読んで思い出した。

3歳くらいの頃、靴履いたらぐしゃっていう感触があって、
中見たらつぶれた虫が入ってたので、びっくりして大泣きした。
母が、「あら、セミが入ってたのね~」と言っていた。

大人になってから、
「そういえば小さい頃、靴の中にセミが入ってたの気付かずに
踏んじゃって泣いたことあったなぁ」って母に言ったら、
「ああ、あれね~、もっと泣くと思って言えなかったけど、
本当はゴキブリだったのよ」と言われた。

知らない方がよかった…



192:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 11:30:57.09 ID:JpYGlvD60
タイトルを失念してしまったが海外製FLASHゲームの話

主人公はモアイ像の顔に直接手足が生えたようなグラフィックで
攻撃や小さな段差すらジャンプできない、歩くだけの石像
唯一できるアクションは「待つ」

例えば水場では冬になるまで待って凍ってから渡ったり、
段差に木を植えて十数年待って足場にしなければいけない



石像が歩いていると人間の集落を見つけるが、皆空腹で元気がなさそうだ
石像は数年掛けて陸の向こう側にあった稲を集落の近くに植え、
そこからさらに数年待つと人間達は稲作を覚えて村が発展していく

しかし、石像が近付くとみな驚いて逃げてしまう

100年近く待つと人間が海に橋を作ったのでそれを渡り、各地の人間を手助けしながら先へと進んでいくが相変わらず人間に近づくと逃げられてしまう

歩いていくうちに休火山を見つけ、
火口へ降りていき溶岩が煮えたぎる穴へすっぽりと収まる石像

そしてゆっくりと目を閉じ1000年以上の時が流れエンディングへ


場面が変わり西暦2010年(くらい)、火山の上を旅客機が通り過ぎるが火山は静かなままだった



ちなみにゲームオーバー画面では旅客機が火山を通り過ぎる時に
大噴火を起こし未曾有の災害が起きる、という結末


人類の発展の為に手を尽くして最後は想像も付かないくらい
長い時間噴火を抑えてくれたのに

人間達は一切気付かないし、恐ろしい石像くらいにしか思われてなくて後味が悪かった



194:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 12:23:29.71 ID:p65NM61u0
>>192
400yearsだな
過去スレでも出てたけどモアイさんまじイケメン




214:本当にあった怖い名無し:2013/07/19(金) 04:28:13.36 ID:FY6iVSEo0
自分の出身校の年輩の教員から聞いた話
一応自分の母校は進学校で、東大生を20人30人輩出するような高校だった
その教員がもう少し若かった頃はまさに全盛期で、
更に多くの人数が東大や医学部へ進学していた


しかしどんな集団にも上がいれば下もいる
それに学校としては、下位の学生を人並みにするよりは
優秀な学生を確実に名門大学へ進ませたいという思いがどうしても強くなる

優秀でない学生は孤独で苦しい受験戦争を戦わなくてはならなかった

そんな学生の中でどうにも要領の悪い子がいた
サボり癖があるわけでもないし、勉強には熱心に取り組むのに今一つ成績が上がらない
それでもその子は必死に勉強してなんとか中堅大学に合格し、、
担任だった教員に親子でお礼の挨拶に来た


ただ、その時は同様な合格の報告(学校本命の学生達)が次々舞い込んでいたので、教員もそちらに気をとられて親子を適当に扱ってしまった
そんな教員を見た生徒の父親が苦笑しつつ一言、
「やはり良い大学に進まなければ価値はないのですか」


何年も経った今でも教員はその言葉が忘れられないんだそうな
自分があんな態度をとったばかりに、生徒をどれだけ傷つけてしまったのかと



281:1/3:2013/07/20(土) 08:22:05.85 ID:1iqRiO9cO
山野一(ねこぢるの夫)の長編「四丁目の夕日」
胸糞注意

主人公は零細印刷工場の長男、たけし。幼い弟妹がいる。
父の意向で家業は手伝わず、進学校で青春を謳歌しつつ大学受験目指して勉強している。
同じクラスに可愛い彼女と、大企業の社長令息の親友もいる。
親友はパパに買ってもらった都心のマンションに婆やと二人暮らし。
婆やは毎日昼休みに豪華な重箱弁当を届けに来る。

ある日母親が、庭でごみを燃やしていて大怪我をして、寝たきりの体になってしまう。
(スプレー缶が爆発したんだったかも)
父は納期前の徹夜が続いたある日、機械に巻き込まれてバラバラになって死ぬ。
(珍走の工員をクビにしたので、父と中卒工員二人だけで切り盛りしていた)
(珍走「はぁ~~?残業ッスかぁ~~~?今日大事な集会あるッスけどぉ~~?」でクビ)

葬式で、父が高利で運転資金を借りていたヤクザが怒鳴りこんできた。
「親父さんの仕事も手伝わずにのうのうとお勉強か、
葬式だってタダじゃねえんだ、金返す気あんのか!」


バブル期なので、土地家屋を処分して借金は返せた。



282:2/3:2013/07/20(土) 08:23:18.94 ID:1iqRiO9cO
たけしは高校を中退し、工場で働いて弟妹を養うことになった。
その工場には父がクビにした珍走がいて、たけしを虐待した。
「俺を誰だと思ってんの工業高校出のエリートだぜおめーみてーなつかえねー中卒と一緒にすんなよ」

たけし達三人はぼろアパートに引っ越した。
弟は学校でメザシ臭い貧乏人、と苛められているらしい。

たけしの元カノは親友に乗り換えた。
たけし君を助けてあげられないの、お父さんに言って仕事を紹介してあげるとか。
と元カノが提案すると親友は、

僕が同情してると知ったら彼はきっと気を悪くする。友情にヒビが入ってしまう。
と、クールである。それ以前に付き合いは絶えたのだが。

(父が死んでから、たけしの表情がどんどんヤバくなっていく
(けど弟妹の前では明るくふるまう)描写あり)

ある日の夕食は、「奮発して」ボンカレーだった。
隣人の気違いが押し入り、久しぶりの肉に喜ぶ弟に包丁を突き立てた。次に妹が殺された。
片耳を切り落とされたたけしは包丁を奪い、気違いを刺した。
どういうわけか、兄が幼い弟妹と隣人を刺殺した凶悪事件としてケリがついた。



283:3/3:2013/07/20(土) 08:24:46.69 ID:1iqRiO9cO
たけしは精神病院だったか医療刑務所だったかに収容され、数十年を過ごした。
たけしの母はリハビリの結果、障害者用に改造されたミシンで
雑巾を縫えるほど回復したが、給食を喉に詰まらせて窒息死した。


元カノは親友と結婚したがっていたが、
家柄が釣り合わないのでわずかな手切れ金で捨てられ、安サラリーマンと結婚した。

(団地の狭いベランダで、面白くもなさそうな顔で洗濯物を干している描写)
親友はパパの会社に入り、同じ階級の令嬢と結婚して順調に出世している。

更生が認められたたけしは清掃会社に拾われ、真面目に働いている。
人生は平等ではないが頑張れたけし!という結末。
この会社、月給9万円ボーナス慰安旅行あり、仕事は駅の便所と痰壺の清掃。
パートのババアがたけしに惚れている描写あり。

親父さんが金利とか考えずにヤクザから金を借りたらしい描写と、
たけし少しは空気読んで家業手伝え感が後味悪い。




312:本当にあった怖い名無し:2013/07/20(土) 23:36:43.87 ID:KlfiAkOT0
流れ読まずに投下
うろ覚えだから、簡潔に書く

ある日の新聞に、とあるストーカー殺人のその後の話が新聞に掲載されていた
ちなみにインタビューを受けたのは、被害者の父親

その記事によると、獄中にいた加害者から何度も手紙が届いていたが、
被害者を殺してしまった事を全く反省する文章は一切出てこない文面だった
それどころか「○○さん(被害者)といた楽しい日々を忘れない」的な事を書いている始末

そして刑期を終えて出所した加害者は、一通の手紙を父親に送ってきたそうだ
「自分が起こした事件の小説を書いてもいいですか?」


新聞記事だから大げさに書いてある部分もあるだろうが、この記事を読んでて吐き気がした



313:本当にあった怖い名無し:2013/07/20(土) 23:42:41.14 ID:0nt5GTSW0
>>312
うへえ…親は堪らんだろうなこういうの
「被害者の分まで頑張っていきたいです」の栃木リンチ殺人思い出したわ



316:本当にあった怖い名無し:2013/07/21(日) 00:16:56.12 ID:mPbL/xxd0
目が覚めた。天井が白い。自宅ではない。
何やら声が聞こえる。
嫁か?
よくわからないが眠い。そのまま眠りに落ちた。

目が覚めた。天井が白い。自宅ではない。
何やら声が聞こえる。
嫁か?嫁なんだな?
よくわからないが眠い。そのまま眠りに落ちた。

目が覚めた。天井が白い。自宅ではない。
何やら声が聞こえる。
嫁か?嫁なんだな?こんどははっきり聞こえる。

あとから嫁に聴いた話によると、嫁が朝起きた時に俺の呼吸が止まっていたことに気づいたそうな。
すぐさま救急車を呼んで病院に搬送されたが、心筋梗塞による心停止だったそうだ。
今は回復してここにカキコしている。

後味悪いと言うか不気味な話だったかな。
すまん。



317:本当にあった怖い名無し:2013/07/21(日) 00:22:59.89 ID:RJ07Fe8l0
>>316
後味悪いというより不気味というより、怖い話だよ!



177:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 09:43:02.84 ID:YspPGsYRP
カップル板「◇修羅場◇part44」スレからのコピペ

539 :1:2007/05/24(木) 23:50:49 ID:XnRxHbEy0
姉は自分の浮気で婚約解消したんだが、それ以来何だか微妙にネジが飛んでる。
もう何年もたってるしそろそろ…と思ってたがダメだった。
そして俺の結婚式の時、酔っ払って飛び入りスピーチかましてくれた。

最初は「結婚おめでとう」とか「奥さんを大事に…」とか普通の事を言ってたが
段々涙声になっていきなり

「その女より私の方がずっとキレイじゃない!
なんでその人結婚できて私出来ないの不公平よ!」と叫びやがった…

酔っ払って訳わかんなくなってたらしく、自分の事を話し始めたんだが
「たった一回の過ちだったけどあなた私を許してくれなかった」
「結婚してたって(相手の男が姉と別れた後結婚した)私思い出ひきずって生きてくしかない」 とかなんとか…



178:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 09:46:25.86 ID:YspPGsYRP
これは酒飲んだ時に姉がよく言ってる事だったので
俺は「ああー姉ちゃんやっちまったよ、
飲ませたの誰だよー誰か引きずり下ろせ!」とか思ってウンザリしたのと
「何て言って謝ったらいいんだ!」という焦る気持ちとでオロオロ。
ごめんね、という気持ちを込めて新婦を見たらまさに「愕然」という言葉がぴったりの顔。
 

そして怒ったような怯えた様な何とも言えない顔でこっちを見た。
ワンワン泣きながら母に抱えられる様に会場を出て行く姉が
「その幸せが私の不幸と我慢の上に成り立ってるってちゃんとわかって欲しかったの!!」。

そしてそれを見つつ、こっちを招待客全員が「うわぁ…」って顔で見てる。
そこでやっと事情が飲み込めた。
俺と姉が出来てると思われてる!!!!親戚すら汚いものでも見るような目でこっち見てる!!
いやもうこれじゃあそれ以外の解釈をする人がいるなんてありえない。



179:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 09:48:25.25 ID:YspPGsYRP
式はもうメチャクチャで静まり返る会場にやたらテンションの高い司会の声だけが響き、
ヒソヒソとなにやら噂してる人が大勢…
新婦はこぶしを作って歯を食いしばって震えてるし、
話しかけようとしたら般若みたいな顔で睨まれた。

お色直しで戻った時、新婦そのまま帰っちゃったよ…


540 :2:2007/05/24(木) 23:52:32 ID:XnRxHbEy0
俺は新婦父にぶっ飛ばされるし、俺と親とで必死に弁解したけどもうダメ、
彼女は泣き崩れて口も利いてくれないし物は投げてくるし…
式はそのままお開きで、会場で何があったかはわからない。
茫然自失ってこんな事言うんだな…って感じでさぁ……

そして新婦側から正式に離婚を申し渡された。
両親と姉と共に向こうの家に行ったんだけど家にも入れてもらえず…
何とか話をしようと日参して話聞いてもらい、
半信半疑ながらも何とか彼女にも会わせてもらった。

式の後有給取ってて本当なら新婚旅行なんだけどそれをフルに使って説得&謝罪。
何とかもう一度だけ信じてもらえる事になった。



180:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 09:52:26.09 ID:YspPGsYRP
そして彼女と一緒に家に行ったら父は喜んでくれたが、母と姉がキチガイだった。
母「いくらなんでも式の途中で帰るなんて…ねぇ?」
姉「私も悪かったけど、何百万もかけて式をしてもらったのに。
最低でも最後までそこに座ってるべきだったんじゃない?
勘違いで大迷惑かけたんだから謝りにきたのかと思ってた」
母「お客さんにも失礼よね。親戚にも顔が立たなくて。我慢足りないみたいだけどこれから大丈夫かしら」
唖然としてしまって話させてしまった。
父が母をぶん殴って我に帰り俺も怒ったが

彼女は無言で帰ってしまった。

追いかけたら無表情で「さわんな」とだけ…
後日彼女の弁護士から慰謝料の請求きた。もう払うしかないですよ…
姉の誤解は解けても俺と結婚してる限りキチガイの姑と小姑がついて来るんだから…
式やら旅行やら新居やらで金が無かったので父が涙流しながら貸してくれた…
振り込む時「これで終わりなんだ…」ってしみじみと思って銀行で泣いた。



181:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 09:55:41.51 ID:YspPGsYRP
10日の予定が1ヶ月に延びてしまったんだけど、
フラフラで出社したら明らかに皆態度がおかしい。

そりゃああんな事になったんだもんな、腫れ物に触るような扱いになって当たり前だ…

 

541 :3:2007/05/24(木) 23:54:02 ID:XnRxHbEy0
と思ったら違う。全然違う。
彼らの頭の中には
「姉と出来てた変態の癖に結婚までして女を騙した鬼畜男」
というイメージが確立してた。
式の後一月も居なかったし、それが定着するのは簡単だったろう。

そして一度そう思われるともう考えって変わらない。
結果的に離婚になったわけだし、それが「動かない証拠」という扱い。
そこで必死で誤解を解きに回ったが、必死になればなるほど何故か本当の事と認識されてしまう。
女子社員に書類を渡そうとすると無言、話しかけても適当に返事されて逃げられる。
俺が乗ったエレベーターには誰も乗ってこない。
角でばったり女子社員と会った時「ヒッ…」と言われて後ずさりされたのは効いたな…



186:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 11:09:08.77 ID:YspPGsYRP
まだ続くんだよ・・・

そして友人も同様だった。
信じてくれたのはたった一人だけで、
そいつはマジで仲良かったんだがメールしても返事くれない。

信じてもらった時は号泣して感謝したんだが、
きっと心の中では「人ってわからないものだな、やばそうだから信じたって言っておこう」位だったのではないかと。

会社は自分の精神状態がおかしかったって事もあって結局3ヶ月もたなかった。
働かなくちゃいけないってのはわかってたんだけどね。
だってたった一日で人生がダークサイドに落ち込んじゃったわけだから、
正直ここまで何も無い状況ってのが自分で対応しきれなかった。
幼馴染、親戚、高校時代バカみたいに遊んでた親友、
気の置けない友人と一生懸命やって大会にまで出たサークルの仲間、
優秀ではなかったが必死で取った国家資格と、それを生かせる会社。



187:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 11:11:16.34 ID:YspPGsYRP
それと普通の親だと思ってた母がキチガイだった事。これも相当痛かったけど
一番痛かったのは「これ以上愛せる人は居ない」と確信して絶対幸せにするって思った彼女も居ない事。
一年以上片思いして、やっとの事で告白して、色んな所に行ってすっごく幸せだったし、
結婚したらこの幸せがずっと続くのかって思ってもう向かうところ敵なし!位の気持ちだったのに。


542 :4:2007/05/24(木) 23:55:31 ID:XnRxHbEy0
独身の時の安アパートは引き払ってて、その時住んでたのは新居予定だった所、
引っ越そうにも金も無く、新品の家電に囲まれて暮らしてた。
ローンもあるし、借金もあるしで踏んだりけったり。
リサイクル業者に来てもらって洗いざらい売り払い、行く所も無くて実家へ。
帰ったら母は何故かホクホクと世話を焼きたがるが、一言も口をきかなかった。
姉が「あんたいつまで根に持ってんの?お母さんに謝んな!」とか言って来た時に手を上げてしまった。



188:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 11:16:33.62 ID:YspPGsYRP
狂ったように泣く姉の襟首付かんで無言で睨みつけたら黙り、
顔を滅茶苦茶につぶしたいという欲求に駆られていたら、
姉の顔がどんどんおかしくなってきた。

どうも首絞めてたみたい。父に羽交い絞めにされて止められた後、
一晩話して気持ちをぶちまけ、父と一緒にメンタルクリニックのカウンセリングへ。

幸いいい先生に当たって大部落ち着いた。
大体人と話をする事自体が久しぶりだったし、
しかもその相手は我慢強くしっかりと聞いてくれ、

そして信じてくれるし周りの人たちが俺を見るような目で見た事なんて一回も無い。
薬も飲んだが自分でも落ち着いていくのが分かる。

段々先生の顔を見るだけで甘えたくなって泣きそうになるほど信頼できた。
その後は数ヶ月に一度話をしに行ってたが、
治療に関係あるのか無いのか分からない様な話をしてた。

知ってる人に会いたくないと言う気持ちが強かったので、遠くに就職したが
新幹線乗って診察に行く。



189:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 11:19:52.78 ID:YspPGsYRP
家族とは父としか話をしないんだけど、姉も母もその先生に掛かり始めた。
そして診察しに地元に帰ったら、偶然駅で彼女が子供連れているのを見てしまった。
ベビーカーだったからまだ一歳とかかな?
慌ててトイレに駆け込んでゲーゲー吐いた。

あの子供は姪とか甥とかで彼女の子供じゃないんだ、
とかありえない妄想で自分を慰めたが…

先生の顔見た瞬間にドッバーーーっと涙が流れ、しばらく間を詰めて診察する事になった。
フラフラして様子もおかしく、ミス連発で休みが多い、当然会社もクビになった。


543 :5:2007/05/24(木) 23:57:17 ID:XnRxHbEy0
地元に戻り、また実家暮らしだが通院しながらも働いてる。
給料は元の会社の半分、一応専門職だったがいまや単純作業。
ずっと彼女を責めてた母も、先生のおかげでようやく心を入れ替えたらしい。
毎日油まみれで帰ってくる俺を見ては泣いてる。



190:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 11:23:09.59 ID:YspPGsYRP
唯一変わらない(様に見える)のが姉。
通院してることで「私は病気なんだ!」とおかしな自信をつけ、
回りに迷惑をかける事が生きがいのようになり、転職しまくってる。
そして「あの人たちは私を理解してくれない酷い人だ」と息巻いて、もう40過ぎたのに
「それでも娘だから」と情を捨てきれない甘い親に寄生してる。

寄生って事に関しては俺も人の事は言えないけどさ…
友人も居ない上、遊びに行くこともなく、会社にもなじめないおかげで金はたまった。
先生のおかげで精神的にも安定してきた。
情けない状況ではあるが、2回落ちたものの今持ってる資格の上位資格を取る為に勉強中。
また同じ業種に戻れるようがんばってる。
何とか人生最大の修羅場は終わったと思う…多分。

俺のせいで大変な迷惑をかけてしまった彼女が幸せになってくれる事を祈る…


これから幸せになって欲しいとは思うが・・・
家族がもたらしたという時点で避けられない不幸だったのと、
失った幸せはトラウマとして長く残るんだろうな・・・

本人が前向きなのが救い。
長文失礼しました。



209:本当にあった怖い名無し:2013/07/18(木) 23:10:45.96 ID:1msxh4fB0
>>190
うわあ…



転載元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1373345325/






セウォル号事件の検証してみたけど改めて見るとエグい事件だな
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